創業145年、過去から未来・革新を見据えて

Studio Tortaは145周年を迎えました。

1879年、ヴィンセント・トルタとセコンド・トルタ兄弟によってトリノに設立されたStudio Tortaは、当時としては革新的な特許、商標、意匠出願事業を開始しました。Studio Tortaが設立されたその歴史的な時代背景により、創業時からすぐにその成功へとつながりました。19世紀末、産業革命はすでに確立され、最初のグローバリゼーションとともに新しい国や市場にも広まっていきました。1855年、サヴォイア王国はすでに工業所有権を定めており、後にこれに関する規則は統一イタリアにまで及び適用されます。さらに、1883年にはパリ条約によって、この分野における最初の国際規則が定められました。

Studio Tortaは、2つの世界大戦を経て、幾度かの企業変革を経ながらも、常に創業者の名前を守り続けてきました。2011年には決定的な一歩を踏み出し、定款にある通り、株主も社内で業務に従事する専門家である株式会社、Studio Torta S.p.A.に生まれ変わります。2011年の組織移行は、それまで3人のパートナーに集中していた事務所の所有権が、マネジメント・バイアウトによってより多くのプロフェッショナルに分割されるという重要なものでした。

現在、Studio Tortaの7つのオフィスには200人以上が所属しており、そのうち43人がパートナーで、全員が同数の持分を所有しています。5人のパートナーからなる取締役会は3年ごとに選出されます。このガバナンス・モデルは、売上高に反映される業績及び経営革新の両面において極めて重要であり、多くのメリットをもたらすことが証明された特徴的なモデルであるとえるでしょう。

企業の特許出願を分析する独立系ソフトウェア会社IpPilot社のデータは、Studio Tortaの成功を裏付けています。当所は、欧州特許出願件数の上位50事務所(主にドイツとイギリスの事務所)の中で唯一のイタリア事務所であり、35位にランクインしています。さらに、欧州特許庁の統計では、業務電子化のレベル評価でも5位に入っています。

また、2011年には2000万ユーロだった売上高は、2023年には5400万ユーロ以上へと成長を遂げています。

ガバナンスの観点からは、経営陣の一員となり、経営に貢献する機会を含む成長過程が得られることから、対等なパートナーの数が多いことは、共通の目的を達成する上で刺激的であり、若い人材にとっても魅力的であるといえます。

このような経営モデルにおける本質的な側面には、トップマネジメントの入れ替わり制度もあります。時代に合った企業形態や経営形態を採用することによって自らを刷新することは、145年の実績にもかかわらず、あるいはそれゆえに、常に前進し続けることの秘訣といえるでしょう。

定評のある実績を背景に、当所は時代に合わせて革新を続け、明確なビジョンと卓越性、そして革新への揺るぎないコミットメントを通じて、自らを未来へと投影していきます。

この重要な節目に際し、Studio Tortaはその創立記念を祝し、誇りをもって歴史を振り返るとともに、さらなる自信とコミットメントをもって今後の年月を歩み続けてまいります。

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