商標とは、企業の識別力を持つ標識です。企業は、自社の製品やサービスを識別し、他の経済事業者との差別化を図り、顧客とコミュニケーションをとるために、事業の運営において商標を使用します。商標は、明確なメッセージと強力なアイデンティティを世間に伝え、顧客ロイヤルティを高め、企業の目的を達成するために有用な条件を作り出すための最良のツールです。
法域によっては、商標登録の更新に加えて、登録から3年または5年後に宣誓供述書を提出したり、商標が使用されていない場合は税金を納めるなど、商標登録を存続させるための中間的な手続きが必要となる場合があります。
弊所では、最新のコンピュータシステムにより、すべての期限を監視し、更新申請、宣誓供述書の作成および提出、必要に応じて商標の使用証明の妥当性の事前評価など、商標登録を有効に維持するために必要な手続きを行い、お客様をサポートします。

活動内容

商標や製品をオンライン上の模倣品から保護することは、知的財産権を保護するための戦略的な活動です。弊所は、こうした業務を専門とするテクニカルパートナーとともに、模倣商標や模倣品が掲載されたウェブページを特定し、それらの削除を目的として、効果的なオンライン監視と通知・警告のマネージメントが可能なプラットフォームを開発しました。

デューデリジェンスにより、商取引の対象となる前の商標ポートフォリオの分析を行い、法的観点から商標のステータスや保護範囲を検証します。

商標は、登録後であっても必要な条件を満たせば、取り消すことができます。弊所では、海外代理人との連携により、欧州および海外における商標取消訴訟や、裁判所における取消審判を代理いたします。

毎日世界中の多くの国で沢山の商標出願が行われており、顧客に対して混乱を生み、あるいは偏見を助長するといった意味で、保護を得ようとする商標とコンフリクトとなるリスクは常に起こりえます。こうしたリスクに備えるため、対象となる文字商標や図形商標をモニタリングするサービスを行っております。

異議申立は、自社の商標とブランドを保護し、投資を効果的に行うことを意図する企業にとって、不可欠な手段です。自社商標と同一または類似の商標が登録された場合、速やかに異議申立を行うことで、自社の権利および自社ブランドを市場で確立するための取り組みを効果的に保護し、登録済み商標を取り消すために必要な長期的かつ高価な手続を回避することができます。異議申立手続きは、効果的な保護手段といえます

商標の最も適切な保護方法についてアドバイスをいたします。私たちは、最も適切な商標保護についてアドバイスします。保護すべき国や商品・サービスを明確にすることは、適用される規則に沿った保護戦略において最も重要な段階です。商標は、国内出願、欧州出願、国際出願、またはそれらの組み合わせによって保護することができます。初めから良い戦略を立てることで、事務処理の簡略化や、コストの低減化につながります。

商標登録を行う前に、登録しようとする商標の使用やその登録の障壁となる可能性のある第三者の先行商標や、識別力のある標章の存在について調査を行います。商標権は出願/登録された国の法域で効力を持つため、コンフリクトとなりうる商標やその他の権利に関しての概要を得るために、保護を得ようとするそれぞれの国や地域において調査を行うことが望ましく、一度の調査で複数の国を組み合わせることは、予備的なスクリーニングを行う上で効率的な方法といえます。

税関における模倣品の監視や、即時介入はその他の知的財産権が取りうる手段に比べて比較的簡便かつ効率の良い模倣品への対抗手段と言えます。弊所では税関への申請から更新、税関が発行する各通知の管理まで、手続きの各段階においてお客様をサポートします。

第三者による情報提供は、第三者による商標登録を防ぐための手段の一つであり、権利行使の必要性や争訟のコストを回避することができます。